杉山愛さん&中埜博士 母乳&子育て対談

赤ちゃんの体をつくるミルク、しっかりこだわって選びたい。

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中埜博士
杉山さん、今お子さまへの授乳は、どうされていますか。
杉山さん
今は母乳とミルクの混合です。母乳が足りない時に、ミルクを与えています。
中埜博士
粉ミルクはどちらのメーカーをお使いですか。
杉山さん
ビーンスタークの「すこやかM1」を使っています。
中埜博士
ありがとうございます。「すこやか」をどんなきっかけで知られたのですか?
杉山さん
いろいろなミルクを試していくなかで成分が気になり、「すこやかM1」を選びました。それに赤ちゃんが便秘気味だったので、何とかしてあげたかったのも「すこやかM1」を選んだ理由でした。一番おいしそうにゴクゴク飲み、赤ちゃんの状態もいいと思います。
中埜博士
そうなんですね。選んでいただいてありがとうございます。
杉山さん
ミルクは赤ちゃんの栄養になり、実際に赤ちゃんの体になるので、相当気になりますし、こだわりたいのです。私自身もスポーツ選手として、食べる物、飲む物、口に入れる物が自分の体になっていくという意味で、とてもこだわっていましたから。
中埜博士
そうですね。赤ちゃんは生まれたときは大体3kgほど、身長は50cm程度ですが、1年経つと、体重は約3倍に、身長も1.5倍も成長します。生まれてすぐの寝たままの状態から、だんだん寝返りを打つようになり、そのうちハイハイができるようになって、早い子ですと1歳には立ち上がって歩けるようになりますよね。
杉山さん
そうですね
中埜博士
ですから生まれて1年の時期は、人間の一生の中でも大きく変化する時期です。その成長を支えているのが母乳とともに、粉ミルクであると思っています。我われは母乳を研究し、「すこやか」をいかに母乳に近づけるかを目指して、日々研究しています。

ママの食事は、どれくらい母乳に影響するの?

中埜博士
今回は、これまで我われが母乳について研究してきたことについて、お話しさせていただきたいと思っています。何かご質問はございますか?
杉山さん
ママの食事は何か母乳に影響を与えるのでしょうか?
中埜博士
私どもでは、食事が母乳にどう影響するかという研究もしています。日本の地域別にお母さんの塩分摂取量と母乳内のナトリウム量を比較しました。東北などしょっぱい味付けの多い地域は多く、おだしをよく使い味付けが薄めの関西地区はナトリウム量が少ないという結果が出ています。
杉山さん
こんなに顕著に母乳に影響が出るんですか。
中埜博士
食べたものすべてが影響するわけではありませんが、ナトリウムは特に影響が出やすいと考えられています。
杉山さん
これだけ差が出るのならば、ママは気を付けたくなりますね。
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中埜博士
次に、魚の脂に含まれるDHA含有食品を授乳中のお母さんに飲んでもらったところ、摂取前後で母乳の中のDHAの量が倍くらいに上がったというデータがあります。DHAもお母さんの母乳に影響するんですね。
それからヨーグルトなどに含まれる乳酸菌も、母乳に影響することが分かっています。お母さんが乳酸菌を摂取するとお腹の中に入り、乳酸菌の働きのひとつである「免疫力を高め」ます。これが母乳にも影響し、免疫力が高まるのです。お母さまの母乳を通して、免疫成分が赤ちゃんにも届くのです。
杉山さん
なるほど。

母乳の栄養や免疫力は月齢で変化する?変化しない?

杉山さん
先ほど免疫力のお話がありましたが、産後ある一定期間を過ぎると、母乳に含まれる免疫力が下がると聞いたことがあります。母乳の栄養分についても産後半年ぐらいまで栄養価が高いと聞きましたが、それは本当なのでしょうか?
中埜博士
赤ちゃんが生まれてすぐに飲む「初乳」がありますよね。初乳の量は多くありませんが、免疫に関わる成分がギュッと詰まっています。約10カ月お母さまのお腹にいた状態から急に外界に放り出されて雑菌などにさらされるのですが、お母さんの母乳を摂ることでお腹に免疫のバリアーをつくることができます。その働きは初乳がもっとも強いのですが、その後の母乳にも同じように免疫が含まれているんです。産後直後から離乳期までの母乳の成分分析結果を比較すると、初乳の栄養分を100%とした場合、免疫力については月齢が増えてもあまり変化しないのです。
杉山さん
そうなんですね!
中埜博士
ただ栄養分については変化があります。月齢を経るごとに脂質や乳糖などの糖質はだんだん濃くなり、タンパク質やミネラル分はだんだん薄くなっていきます。
杉山さん
あら、面白い。
中埜博士
産後間もなくは体をつくるタンパク質が多く、その後体の動きが激しくなるごとに脂質が多くなります。つまりそれぞれの月齢の赤ちゃんにとって一番必要な栄養分が多くなるのです。これは神様の成せる業なのかもしれません。
杉山さん
面白いですね。栄養分は月齢に合わせて変わっていくんですね。

歴史ある母乳調査で分かった母乳の万能さ、素晴らしさ。

杉山さん
これまで長い間、母乳調査をされてきたそうですね。
中埜博士
そうですね。変化があります。私どもは雪印乳業の頃から長年にわたって全国的にさまざまな母乳調査を行ってきました。1回目は1960年に、2回目はその30年後、1989年に調査しています。これまでの母乳調査で母乳は赤ちゃんが元気に育つ、健やかに育つということだけではなくて、さまざまな病気やアレルギーから守る、脳の働きや体の発達をうながす働きなどがあるということも分かってきました。
杉山さん
母乳はこんなに優れているんですね。ただ栄養価が高いだけではなくて、病気やアレルギーを守ってくれることは知りませんでした。その間、母乳に含まれる栄養素に変化はあったのでしょうか?
中埜博士
どちらの調査でも月齢ごとのタンパク質量を調べています。月齢に従ってタンパク質量が減る点は共通しているのですが、第2回目の調査は全体的にタンパク質量が増えています。
杉山さん
本当ですね。
中埜博士
1回目の1960年から、2回目の1989年の間は、日本人の食事がもっとも変化した時期だと思われます。そして赤ちゃんの体重を比べると、1回目、2回目とも出生体重はそれほど変わりませんが、5カ月後の体重は、7%ほど増えています。ここからも、食生活が母乳に影響を与えて、なおかつ赤ちゃんにも影響を及ぼしているという結果が分かるんです。
杉山さん
なるほど。この30年間で、こんなに変わったんですね。2回目の1989年から現在まで、どんな変化があったのか気になります。
中埜博士
今回の3回目の調査には、杉山さんもご参加いただいたんですよね。
杉山さん
やはり母親としては母乳の成分にも興味がありますし、その時代とともにどういった変化があるのか興味深く思ったので、ぜひ参加させていただきたいと思いました。
中埜博士
ありがとうございます。今回の調査では、母乳の成分調査だけでなく、お母さんの食事や、赤ちゃんの生活について、母乳調査以降5年間にわたって追跡調査をしようと考えています。今までにない新たな結果が出てくるのではと期待しています。
杉山さん
私も母乳と粉ミルクを混合していますが、やっぱりこれだけ母乳の力がすごいのだと思うと、粉ミルクも相当やはりこだわったものを使いたいと思いますね。

母乳調査は赤ちゃんの成長と、お母さまの安心のため。

中埜博士
私どもが母乳研究を続けている目的は、やはり赤ちゃんが健やかで元気に育つ粉ミルクを提供することはもちろんのこと、それに加えて、お母さまがいかにストレスなく育児できるかということも重要だと考えています。そのためにも、母乳のお母さまと同様に、粉ミルクを使っているお母さまも安心して使える粉ミルク、要するに母乳にいかに近い粉ミルクを作っていくかというのが私どもの大きな目標だと考えています。
杉山さん
そうですね。実は私自身、粉ミルクで育ったんです。ですから粉ミルクで育てることに、私自身はそれほど抵抗感がなかったのですが、できれば母乳に近いもので育てたいと思うので、「すこやか」がこれだけこだわりを持って作られているのなら、すごく安心して使えます。
中埜博士
ありがとうございます。これからも新しい調査や研究を重ねて、より良い粉ミルクを作っていきたいと思います。
杉山さん
ぜひ、よろしくお願いします。

衣装提供先 : サン・フェルメール / AGAHTA